旅行記8日目(2013年4月8日)


 今日はマドリッドを出てサラマンカに行く。地下鉄でMéndez Alvaro駅へ行き、バスセンターへ。12:00のサラマンカ行のバスに乗る。日本と違って荷物は自分でトランクに入れる。

 車窓からの眺めはフランスやイタリアのそれと似ている。何もない大平原だったり、草原で牛や羊が草を食んでいたり。
 車内では日本でタブーとされていることがすべて行われている。飲食。ケータイで通話。ヘッドホンからの音漏れなど。でもそんなスペインが好き。地下鉄で堂々とケータイを触れる。
 先進国というか、世界中の国の中で公共交通機関でケータイを触ってはいかん、と言っているのはおそらく日本だけだろう。実は、ケータイの電波が医療機器(特にペースメーカー)に悪影響を及ぼすというのは、全くのウソ。2005年あたりに厚労省だって、

 ケータイ電波の医療機器に対する悪影響について何の因果関係も(科学的に)認められない

と言っている。だいたい、そんな危ない機械なら国が、というか世界中で本腰入れて利用規制をかけるはずだ。都市伝説のようなことが完全に常識となってしまった祖国が残念でならない。

 サラマンカに到着。迷いながら(ケータイのGPSがずれてた…)目をつけていた宿に到着。1泊なんと9.5ユーロ!2泊でたったの19ユーロ。さすが地方都市、安さが半端ない。しかも朝食付き!受付のお姉さんが親切にも、見どころを案内してくれる。

 外に出てみる。まずするのは、サラマンカ駅に行って、次の目的地であるトレド行きを確認し、できれば切符を買う。

 なんと、サラマンカから直通でトレドへ行く方法はなく、いったんマドリッドを経由しなければならんのだそうな…しかも、マドリッド―サラマンカ間はバスより電車の方が安い…一昔前までは、電車よりバスの方が安かったのに、電車も世間の流れにあおられて値下げを頑張ったのか… まあいい、何事も最初からうまくはいかない。

 宿は6人部屋、2段ベッド。風呂トイレ共同だが、なんとバスタブがある。マドリッドの時はなかった。快適に過ごせそうだ。

旅行記7日目(2013年4月7日)


今日は日曜。マドリッド中の多くの店が閉まっているかと思いきや、そうでもない。

 今日は夕方闘牛を見に行く。楽しみだ。

 それまではPuerta de Toledoとその近くの”蚤の市”に行く。眼鏡の微調整をしてもらおうと、昨日の眼鏡屋へ行ったが(まだ)開いていなかった。日曜だから閉まっているのかもしれない。また夕方に来てみよう。だめなら明日でいい。

 蚤の市の最寄り駅は人でごった返していた。荷物に気を付ける。本当にいろんなものを売っている。パリの日曜蚤の市と似ている。つい勢いで買ったりしないよう、自分にブレーキをかける。バックパッカーは荷物が増えては困る。敢えて買うならスプーン1本かな。買ってきたものを食べる時に便利。今は日本から持ってきた組み立て式の箸で食べてる。

 しかし寒い。こっちの気候をナメてた。これからバルセロナ、パリとどんどん北上する。やっぱり防寒着は必要。ウインドブレーカーを一着買う。

 14:30ごろ、蚤の市もだんだん店じまいを始めたので、眼鏡屋へ行く。
 サラ・ジェシカ・パーカー似のお姉さんが応対してくれる。たどたどしいが、スペイン語で、

 昨日ここで買った眼鏡だが、こんな風にずり落ちちゃうから、ちょっと直して

と言う。日本の眼鏡屋では眼鏡の耳当ての部分を調整するとき、耳当てを熱気の出る機械にかざして、柔らかくしてから調整する。また、鼻当ての部分は同じく熱気の出る機械にかざした後、ペンチのような細かい器具で調整する。

 しかし、ここスペインは違う。
 耳当ての部分を砂の中に突っ込んで、ガァ~とかき回して、摩擦熱で柔らかくした後、調整。また、鼻当てはお姉さんが手ずから、フンッと言いながら調整。壊れたらどうするの・・・
 調整したてほやほやの眼鏡はピッタリだったが、耳当てのところが少し熱かった。なんとも安上がりな国でいい。

 夕方18:00からは闘牛観戦。のんびりなスペイン人たちだが、闘牛開始の時間は必ず守るようだ。幸い天気がいい。

 18:00ちょうどにラッパが鳴る。で、競技場にマタドールたち、馬に乗って槍を持った人たち、その他裏方さんたちが入場行進してくる。その後数人のマタドールたちが競技場に残る。

 そこへ牛投入。マタドールたちは表がピンク、裏が黄色の布を持ち、ピンクの方を牛に向けて牛をあおる。牛を挑発するように何度もあおっては、ひらりとかわすのだが、牛がマジで怒って突進してきたときには、マタドールが一目散に走って壁の向こうに身を隠すのに少しウケた。(ま、そうでもしないと命の危険があるからね) 
 で、何度かあおった後、馬に乗って槍を持った人たちが入場。馬が牛を見て興奮しないように、という気遣いのためか、馬には目隠しと、牛が突進してきても大丈夫なように体中に防護材が巻いてある。

 で、槍の人が3回ぐらい牛の胸椎のあたりを槍で突いた後、マタドールたちが2本1セットの70cmぐらいの短い槍を、これまた牛の胸椎レベルに3回ほど突き立てる。

 そしたら本日のメインマタドールが登場し、真っ赤な布で10分ほどヒラリヒラリと牛をかわす。うまく牛をかわすたびに、場内からHole!(オレ!)の歓声が上がる。

 牛がだいぶ疲れてきたところで、メインマタドールがまたまた胸椎レベルに剣を突き立てる。1回で深々と突き刺さることもあれば、数回で刺さるときもある。うまいこと刺さると、牛はドッと倒れる。

 ここで気づく。胸椎のあたりを狙うのは、狙いやすいのもあるが、胸椎レベルには大血管が走っており、大血管を傷つければ大出血を起こして、死に至らしめやすいからだろう。ほかにも、胸椎(上部)を傷つけることで、前足の運動障害を引き起こすこともあるからだろう。

 で、大血管を傷つけられ、体内で大出血を起こし、出血性ショック状態になった牛は倒れた後、雑魚マタドールに延髄のあたりを2回ほど短剣でグサグサ刺され、完全に絶命。その後、角にフックをかけられ、3頭のお馬さんたちに引きずられて退場。

 マドリッドでは、毎週日曜に闘牛が見れる。バルセロナとかほかの州では動物愛護の観点から、闘牛を禁止しているところがあるらしい。せっかくの文化なのに… 
 闘牛を残酷というような人たちが、捕鯨に反対し、マクドナルドを結構な頻度で食べているのだろう。変な世の中だ。

 今日でマドリッドは最後だ。存分に堪能した。次にマドリッドに戻ってくるのは、帰国間近の時だ。明日はサラマンカ。どんなところだろう。

toro.jpg

旅行記6日目(2013年4月6日)


 今日は朝マックしてみる。ホテルの近くのマックでセットを頼んでみた。ヨーロッパ風のハードパンにはさまれたチキンバーガーとポテトとコーヒーのセット。スペイン語にも慣れてきた。

 写真ではハードパンに見えたが、食べてみると普通にやわらかいパンだった。味もよし。近くにイギリス人の集団が来ていた。そこへジプシー風の女がやってきて、

 「Sign, please」

よくある詐欺の手口だ。すると私の注文を笑顔でとってくれてたマックのおねいいさんが、つかつかとジプシー女に近寄り、女の袖をつかんで大声でまくしたてはじめた。

 「勝手に詐欺してんじゃね、はよ出てけ、こら!

と言ってるのは(おそらく)よくわかった。その後、さっきの笑顔に戻ってお子様の注文をとっていた。外人さんによくある、メリハリってやつだ。


 今日はマドリッド市の歴史的変貌がうかがい知れる、マドリッド歴史史料館(Museo de historia de Madrid)と、通信の歴史についての資料館(Historia de los telecomunicaciones)と、ポンペイ展(5/6までの特別展)を見に行く。

 ポンペイは好きだ。現地には2度行った。今回の展示品はイタリアのポンペイもそうだが、その他ドイツとか(あとは忘れた)イタリア以外の国に展示されている、ポンペイの遺跡・遺品が展示されていて滅多に見れないものばかりだった。特に、豚・犬・人の死体の型は興味深かった。

 夕方にPuerta del Sol近くの眼鏡屋に新しいメガネを取りに行く。前来た時に対応してくれたおばちゃんがいなかったので、別のお姉さんに対応してもらう。かけてもらうと少しきつい。直してもらう。うん、ちょうどいい。

「保証期間は2年ね」 とおねえさん。

そこへ前んときのおばちゃんがやってくる。

おばちゃん「Bien? (どお、いい?)」
私    「Si bien, gracias (ええ、ありがとう)」

 レンズと目の距離が若干前の眼鏡の時と違うせいか、レンズが新品でまったく傷がついてないせいか、ものすごくクリアに見える。大事に使おう。

 夕食はスーパーで買ったクスクスとイチゴ。
 明日でマドリッド滞在は最後だ。

旅行記5日目(2013年4月5日)

 昨夜、私の停まってるホテルの5階(私も5階)に、めちゃめちゃハイテンションな若者たち(私も若いつもり)が泊まりはじめた。

 相変わらず今朝も5時に目が覚めた。しばらくすると若者たちも起きて、廊下で騒ぎ出した。すると私の隣の部屋のおっさんがドアを開けて、

 Be quiet, please!!

 いったんは騒ぎが収まったが、間もなくまた騒ぎ出す。となりのおっさん、どこかへ出かけて行った様子。5分ほどして別の声のおっさんが、どっかの部屋のドアを激しくノックして

 Silenzio, por favor!!  (静かにしてください、の意)

と3回ぐらい言ってからは、完全に静かになった。 おそらくこういうことだったのだろう。隣のおっさんが注意したが通じなかった。(若者たちはスペイン語を話していた)ので、おっさんはフロントへ。んでフロントのおっさんがスペイン語で注意したら理解して、静かになった。。。

 今日はマヨール広場、ソフィア王妃芸術センター、闘牛チケットの予約をする予定。今の時代は本当に便利だ。ケータイでネットにつないでなんでも調べられる。一昔前の人が、今の私と同じような旅をしようと思ったら、きっとものすごい下調べをして神経も使うのだろう。いい時代に生まれたものだ。

 午前はかなり迷いながらマヨール広場、スペイン王室の王宮へ行った。ま、こんなものかという感じ。フランス人の修学旅行生(?)がたくさんいた。

 昼は近くにあったCarrefour(フランス系スーパー)で寿司を買って食べてみた。外国の寿司には大変興味がある。中身はサーモンの握り2つ、エビひとつ、カリフォルニアロールらしきものが4つにわさびと醤油、あとちゃんと割り箸も。醤油は少し濁った感じ。まさか甘いのか。。。と思ったが甘くはなく、少しダシの利いた味。わさびはちゃんとツンときた。味はまあまあだった。合格。

 以前カンヌのすし屋に入ったとき、醤油が甘くてひいた。。。その甘ーい醤油に寿司をビタビタに浸しながらフランス人たちは、「やっぱ寿司ってうまいよね」と言いながら食べてたっけ。

 その後、ゲルニカを見にソフィア王妃芸術センターへ。ゲルニカをよく見てみたら、何度も描き直した跡があった。そりゃあれだけの大作、一筆でスッスとは描けんわな。。。

 4/7に闘牛が見れるようなので、Las Ventas駅まで行き、チケットを買った。席は日の当たるSolと日の当たらないSombre、中間のSol y sombreの大まかに3種類があったが、最近は少し寒いのでSolの中段の席にした。

 30分ほど歩いてホテルに帰る。夕食は昼にCarrefourで見つけた、赤ピーマンの詰め物の缶詰と日本から持ってきたツナのタイカレー味の缶詰。赤ピーマンの詰め物(Pimentos del piquillo)はかなり美味だった。今回は長期旅行。外食はファーストフード以外は高くつく。スーパーで買う出来合いのものとか缶詰は、電子レンジのない環境でもおいしく食べられる。

 マドリッド滞在5日目が終わろうとしている。メジャーどころは全部行った。明日以降はマイナーどころをまわろう。

旅行記4日目(2013年4月4日)


今日も5時起床。9時にお出かけ。マドリッドをもう少し楽しみたかったので、延泊の手続きをする。

 フロントのお兄さん 「一泊17ユーロです」
 私         「前、払ったときは15ユーロやったんやけど」
 お兄さん      「月~木は15ユーロで、金~日は17ユーロです」
 私         「あそ」

 まあいい。このマドリッドの中心地で一泊17ユーロなんて夢のような値段だ。我ながらいいところを見つけた。

 朝食はイベリコ豚のハムとトマトのサンドイッチ、オレンジジュース。サンドイッチの食べ進んでいく方向とハムの繊維の方向が同じ向きなので、なかなか食べにくい。でもそんなスペインが憎めない。

 今日はレティロ公園、プラド美術館へ行く。それからマドリッドの次はサラマンカに行くことにしたので、サラマンカ行のバスor電車(安い方)の手配もする。

 公園では現地の人がたくさんジョギングをしていた。平日の昼下がりに仕事しないでジョギングかい、というのは日本人の発想だろう。それぐらい仕事に対して融通の利く国なのだろう、うらやましい。

 マドリッド=スペイン=情熱の国=暑い

という勝手なイメージを持っていたが、こちらはそこそこ寒い。日中は11℃ぐらいまでしか上がらない。日本なら今頃、日中なら18℃ぐらいだろうか。昨日、フランス人の友人Aからのメールに、パリは今結構寒くて、1℃ぐらいだと書いてあった。ま、異常気象とは言っていたから、私がフランスに行く4/17ぐらいまでには暖かくなっていることを望む。

 レティロ公園を十分堪能したので、近くのプラド美術館へ行った。ベラスケスの「アラクネのなんちゃら」とか、「ラス・メニナス」とかゴヤとかイタリアの何とかいう画家の絵がいっぱいあるところだ。
 観光バスがたくさん停まっていたのですぐに場所がわかった。
 
 大きな絵がいっぱいあった。絵の全景を見るには5~6m後ろに下がらなければならない。大きなアトリエだったんだろう。それから、絵の模写をしているおじいちゃんがいた。まあ、そこそこそっくりだったが、誰のかわからんような小さくて、しかもマイナーな画家の絵の模写だ。なぜ、この絵なんかな。

 美術館といえば、そう、午前中にティッセン美術館というところにも行った。ティッセン男爵という人がコレクションした絵画を展示したところだ。モネ、ルノワールなど印象派の絵が多いが、私の気を引いたのはそんな常設展ではなく、特別展の

 超現実主義派(というのだろうか、スペイン語ではhiperrealismo)

の絵画で、写真で撮ったように見える絵ばかりだ。筆使いもめちゃくちゃ細かい。何かで聞いたことがあるのだが、こういう絵はあらかじめ描きたいシーンを写真に撮り、それを参考に描くのだそうな。なぜそんなことをするのだろう。。。ひとつ面白い絵があった。アメリカのモーテルを舞台にした絵だが、モーテルの前になぜか品川ナンバーのタクシーが停まっていた。なぜこんな絵を描いたのか、なぜ品川ナンバーのタクシーなのか。。。

 この絵を食い入るように見つめていたのは、やっぱり私だけだった。

 4/7の日曜に闘牛を見ることにした。それから4/8にサラマンカに向けて出発。私の故郷にサラマンカホールというのがあるから、なんとなくなじみのある地名で一度行ってみたかった。バスチケットを予約。

 今日はほとんど地下鉄を使わなかった。よく歩いた。ホテルに帰ると昨日と同じく、タオルが用意されていなかった。ホテルに行っても無駄、委託してる清掃会社のおばちゃんに言わなきゃダメだとのこと。明日、「タオルください」とスペイン語でメモを残しとこう。
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