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旅行記2日目(2013年4月2日)

 空腹と人の動く音、トイレの水を流す音で目が覚めた。時刻は朝の5時。そうだ、シャワーを浴びようとシャワールームへ。誰も使った形跡がない。ラッキー、私が一番風呂(シャワー)だと思い、体を洗い、洗濯をし、体を拭く段階で気づいた。

 せまい…

 シャワー室2/3畳、脱衣スペース1/3畳、あわせて1畳ほど。これでは体の大きな外人さんには狭すぎる。私のようなチビの東洋人でさえ狭いと感じているのに…

 日没が遅いのと関係あるのか、緯度が高いせいなのか、身支度が終わり7:30になっても外は暗い。8:00になってようやく空が白くなってきたので、朝食をとりにホテル提携のレストランへ。
 レストランのおばちゃん。顔見た瞬間にわかる。絶対にスペイン語以外しゃべらないと。でも私はまだ十分にスペイン語が話せないので、イタリア語混じりのスペイン語でいくこととした。

おばちゃん「tostada?(トーストでいい?)」
私    「Si, e un caffè por favor(ええ、それとコーヒーもお願い)」
おばちゃん「Con marmelada?(ジャムも付ける?)」
私    「Si, marmellata de fresa, por favor(ええ、イチゴジャムでお願い)」

 食事が終わり、今日はやることが3つある。携帯電話を契約すること、3日間有効の地下鉄切符を買うこと、蝋人形館へ行くこと。
 ホテル近くの大通りGran Viaにケータイショップがいくつもあるとのことだが、フランス系のケータイ会社Orangeで契約することにした。ショップに入り、電話とSMSとネットができるプリペイドSIMが欲しい、と伝える。

「OKよ」

とショップのおねいさん。開線しようと試みるが、イントラネットがつながらず、開線できない。

「何とかしてみるから30分後に来て」

と、おねいさん。
 ショップの隣の量販店で時間をつぶし、スペイン時間にしては早すぎる、50分後にショップを再訪。

「ごめん、駄目だったわ」

と、おねいさん。暇つぶしをしていた量販店にもOrangeショップがあったのを思い出し、そこにも行ってみたが、やはりイントラネットが作動せず。

「すぐ隣にVodafoneがあるわ」

と、おネェ系のおにいさん。何とか自分ところの商品を売り込もうと頑張らずに、すぐに他社の商品をすすめるところが、日本人の常識と違う。これがラテン系のノリなのか。
 んでVodafoneコーナーへ行くと、やる気のかけらも見られないおばはんがダラ~っと座っている。

「この子、お願いね。できたら英語で」

とおネエさんはおばはんに言うが、おばはんはスペイン語のみしか話さないようだ。仕方がないので私の方が頑張る。

私   「Quiero usar il telefono, SMS y internet con una tarjeta SIM prepagada.(電話とSMSとインターネットが使えるプリペイドSIMが欲しいんだけど)」

おばはん「Si, passaporte, por favor.(あそ、パスポート見せて頂戴)」

パスポートを提示すると、いやそーにパスポート番号を入力。「Japon?(日本?)」と尋ねるので少し愛想よく、「Si(そう)」と答えても、ふ~んって感じ。

私   「Ahora, es disponible?(で、もう使えるの?)」
おばはん「Si(まあね)」
私   「Puedo usarlo hasta cuando?(いつまで使えるの?)」
おばはん「Seis meses(6か月)」

 聞かれたことを一つずつ答える、分りやすいっちゃ分りやすいおばはん。すぐにネットは使えるようになった。

 地下鉄の駅へ行って3日間有効切符を買おうとするが、よくわからない。すると、案内人らしきおっさんが近づいてくるが、この人もどうやらスペイン語しかわからないみたい。でも「billete, tres dias(切符、3日)」で通じた。機械を操作してくれ、切符を手渡してくれた。

 生煮えのコメを使ったイカ墨パエリアの昼食を済ませると、蝋人形館へ。切符売り場で並んでいると、やかましい中国人の団体がやってきた。そのうちの一人が横入りをしようとしていて、スペイン人たちは明らかに嫌そうにしていた。この人たち(中国人)と同じ人種と思われたくない、と思い、切符購入は100%スペイン語で頑張った。できた!必死になればスペイン2日目で出来るのだ。売り場の鬼瓦のような顔したおばちゃんがニッコリしながらGracias(ありがとう)と言ってくれた。

 蝋人形館の人形たちは歴史的人物、俳優、政治家など様々で面白かったが、印象に残ったのは闘牛と犯罪史関係の蝋人形たちだ。
 闘牛のシーンではマタドールが地面に倒れ、その眼を牛の角が貫いていた…もう一方では事故にあったマタドールの臨終を医師や関係者たちが確認するシーンで、全然闘牛のいいとこ見せてないじゃん! とツッコみたくなった。
 犯罪史関係では、拷問シーン、シリアル・キラーが死体をさばいているシーンなどかなりえぐいものばかりで、ハッと気づいたら、鑑賞しているのは私だけだった…蝋人形館の入り口に、「4歳以下の子供の入場禁止」と書いてあったが、この展示物では7歳の子供でも泣くだろうと思った。日本では何となくタブーとされていることは、とことん、特に子供の目から遠ざけようとする傾向があるが、スペインは違うのだな、現実は現実としてしっかり見せるのだな、と感じた一面だった。


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